こむら返りが起こりやすいのは

ふくらはぎなどが突然つると、激痛でとても辛いですよね。

この「つる」という状態は、筋肉が痙攣を起こしています。

運動不足の人でも起きるし、激しく運動する人でも起き、年齢や性別に関係なく経験する、とても嫌な症状です。

こむら返りは、筋肉が強い痛みとともに強い痙攣を起こす状態です。

体液の中の電解質のバランスが崩れて起こるというのが、原因の一つといわれています。

電解質というのは、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのことで、これらのバランスが崩れると、筋肉がつりやすくなると考えられています。

筋肉を動かすよう脳から命令を受けた神経が反応して、筋肉へ電気信号を送ります。

その時に関係するのが電解質で、バランスが崩れると、神経から筋肉への指令がうまくいかなくなります。

暑い今のような時期は、汗をたくさんかくので、脱水しやすく電解質のバランスが崩れやすくなります。

アルコールも脱水につながるので、気を付ける必要があります。

また、疲労がたまっている時も、こむら返りが起きやすくなります。

寝ているときに起きるこむら返りは、日中の疲れがたまっている状態で、リラックスして寝ているときに、無意識に行われる寝返りなどの動きが、筋肉を痙攣させてしまうと考えられます。

運動不足の傾向にある人が、急に運動をしたらこむら返りを起こしたり、激しく運動したら足がつったりということが起こる可能性が高くなります。

そして、病気が関係してるこむら返りもあるようです。

下肢静脈瘤があると、足の静脈血が増加し、電解質のバランスが崩れやすくなります。

肝臓の病気があると、いろいろな物質を分解したり合成したりする肝臓の働きが十分にできなくなり、電解質のバランスが崩れやすくなります。

毎日激しく足がつるようであれば、一度医療機関へ受診をしてみることをおすすめします。

ときどき起きるこむら返りを予防するには、適度な水分補給と適度な運動を継続することです。

そして、湯船に浸かって体を温めると、血流がよくなり電解質のバランスが整いやすくなります。

暑い今の時期は脱水しやすいので、水分と運動のバランスをうまく調整して、こむら返りが起きないよう、お過ごしくださいね。