免疫機能を低下させない

冷たく乾燥するこの時期は、風邪などの感染症が流行します。

感染症に対抗するには、免疫力を高めることが大切です。

栄養バランスの悪い食事やあまり体を動かさない生活は、免疫機能を低下させることにつながります。

免疫というのは、年を重ねるほど低下していくものですが、栄養不足やストレスによっても免疫力は低下します。

免疫に関わる細胞にT細胞というものがあります。

T細胞を製造しているところを胸腺といいますが、20歳ごろから徐々に小さくなって、60~70歳ごろにはほとんどなくなるといわれています。

年を重ねるごとに小さくなる胸腺ですが、栄養が不足したり、ストレスが高い状態が長く続いたりすることでも小さくなることが知られています。

そのため、栄養不足やストレスによっても免疫力は低下するといえるのです。


免疫の研究によると、ビタミンB1が不足すると胸腺のような免疫に関係する組織が小さくなりやすいとのことです。

また、ビタミンAや葉酸が不足しても、免疫に影響するといわれています。

ビタミンB1は、豚肉や大豆、玄米などにたくさん含まれており、ビタミンAはニンジンやカボチャなどに含まれているβカロテンから作られています。

レバーやウナギにはビタミンAや葉酸がたくさん含まれています。

ただ、免疫を高めるためにこれらの栄養素が大切だからといって、特定のものだけを多く食べることはおすすめできません。

特定のものだけを食べると食事のバランスが悪くなり、他に必要な栄養素が不足してしまい、結果的に免疫力を低下させることにつながるからです。

そして、免疫力を高めるには運動も必要です。

運動不足が免疫力の低下につながるからといって、ハードな運動は免疫力を高めるということにはなりません。

ハードな運動をすると、かえって感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。

免疫力を高めるには、適度な運動が重要です。

適度な運動としては、ウォーキングであれば7000歩くらいが目安になります。

あまり体を動かさないという方は、歩く頻度を少し増やすように意識をしてみてください。

しっかり運動をしようと構えるのではなく、こまめに動くというように意識をしてみることをおすすめします。