心休堂の牟田です。
この度は震災により被害を受けられた方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈りしております。
幸いにも被害を受けられなかった方々でも、連日の報道などにより体調不良になってしまうという話があります。東洋医学には感情と病気に関する考え方があります。
病気になる原因を外因・内因・不内外因と分けられています。その中で感情の変化による病気の原因を、内因といい7つに分けて考えます。その7つは「怒・喜・思・憂・悲・驚・恐」といい、七情と呼ばれます。
それぞれの感情は、東洋医学独特の五臓といわれる「肝 ・心 ・脾 ・肺 ・腎 」と深く関連しています。
過剰に反応するとさまざまな病気を引き起こすのですが、7つの過剰な感情の変化によって影響をうけるところは違うのです。また、その反対もあり、五臓が弱っていると過剰な感情の変化を起こしてしまいます。
「怒」と「肝」
過度な怒りは興奮を招き、肝の気が頭部に上昇して、頭痛や目の赤み、血圧の上昇などを招きます。
「喜」と「心」
喜びも度が過ぎると集中力を低下させ、不眠や動悸、失神などを呼び起こします。
「思」と「脾」
考え込みすぎると、脾(胃腸)の機能が低下し、胃が痛くなったり、食欲が落ちたり、不眠、多夢などの症状が現れます。
「憂・悲」 と「肺」
過度の悲しみや憂いは、肺の気を消耗し、意気を消沈させて咳や息切れなどを引き起こします。
「驚・恐」と「腎」
過度の恐れや驚きは、腎を失調させ、成長・発育が低下します。
過剰な感情の高ぶりは病気の原因となってしまいますが、それは感情をなくしてしまうということではありません。適度な感情のコントロールが大切だということを東洋医学では教えてくれています。
適度なコントロールが大切だと分かっていても難しい・・・そんな方はぜひお気軽にご相談ください。