2月が旬な食べ物

黄帝内経(こうていだいけい)という、中国最古の医学書があります。

黄帝が日常ことを学者に質問する「素問(そもん)」と、技術的なことや実践的なことをまとめた「霊枢(れいすう)」といった2部構成の書物です。

東洋医学を勉強する人にはバイブルのようなものですが、個人的なには、なかなか読みこなすのが難しい本だと思います。

黄帝がこんな質問をしています。

上古の人はみな百歳になるまで生き、しかも動作が衰えたりしてはいなかっと、と聞いている。

ところが、現在の人は50歳になるやならずで動作が衰えてしまう。

これは時代環境が異なっているためなのか、それとも人々が養生の道をはずれているためなのか。

このように、百歳を超えても元気でいるための秘訣を質問しています。

そして、学者はこのように答えています。

上古のほとんど人は、養生の道理をわきまえ、陰陽にのっとり、術数に合わせ、飲食に節度をもち、労働と休息にも一定の規律がもち、みだりに動くことをしませんでした。

それゆえに肉体と精神とは、とても健やかで盛んであり、彼らが当然享受すべき年齢まで生きて、百歳をすぎて世を去ったのです。

つまり、自然の中で生かされている人間は常に昼夜の変化に従って、日々の生活を送り、食生活の節度と規則正しい生活習慣を守っていれば、心と体の健康を保ちながら、天寿を全うすると教えてくれています。

食生活の基本は旬のものをしっかりと摂ることです。

かなり前置きが長くなってしまいましたが、2月が旬とされる食材をご紹介します。

 

  • カリフラワー
  • ごぼう
  • 松菜
  • せり
  • 大根
  • 白菜
  • 春菊
  • 長ネギ
  • 菜の花
  • 野沢菜
  • ブロッコリー
  • れんこん
  • ほうれん草
  • ゆり根
  • あさり
  • 甘エビ
  • 牡蠣
  • 白魚
  • ヒラメ
  • 金目鯛
  • アンコウ
  • ふぐ

などです。

人生百年といわれるこの頃。少しでも、旬の食材を摂るように心がけて元気に過ごしたいですよね。