年を重ねると、膝の痛みを訴える方が増えます。
膝の痛みをおこすもので、多いのが変形性膝関節症です。
変形性膝関節症は、年のせいと思われがちです。
だからといって、60代になったから急に変形性膝関節症になるわけではなく、40代ごろからジワジワ始まることがあります。
膝のことを少しでも分かれば、変形性膝関節症を回避したり、寝たきりになることを予防できたりすることにつながります。
膝の関節は、太ももの骨とすねの骨を連結する関節で、それぞれがぶつからないようクッションのような軟骨が先端にあります。
この軟骨がすり減ると、棘のようなものができ、ツルツルだった関節がボコボコになります。
すると膝を動かすたびに痛みを感じるようになったり、炎症が起きて水がたまったりします。
最初は動きはじめに痛かった膝が、徐々に進行して、じっとしていても膝が痛いというような状態になっていきます。
変形性膝関節症は加齢が影響していますが、原因はほかにもあります。
肥満の方
膝にかかる圧力は体重の3~5倍ほどといわれています。
体重が重ければ重いほど、膝への負担は大きくなります。
運動不足の方
膝に負担がかかっても筋力があれば支えてくれます。
運動不足であると、足の筋力は衰えやすくなります。すると、膝への負担が大きくなります。
日常生活で重たい荷物を扱うことが多い方。
重たい荷物は腰への負担もかかりますが、膝にも大きな負担がかかります。
女性の方
男性よりも筋力が弱い傾向にあり、女性ホルモンの影響もあると考えられています。
あくまでも、変形性膝関節症になりやすいという話で、絶対になるというわけではありません。
適度な運動をすることで予防することはできます。
簡単な運動をご紹介します。
まず、仰向けに寝ます。
次に、右足を曲げて足を立てます。
そして、左足を伸ばしたまま10cmほどあげます。
この状態で10~20秒ほどキープして元に戻します。
この運動を10~30回体力に合わせて行います。
反対の足も同じように行ってください。
すでに膝の痛みのある方は、鍼灸をお試しください。
鍼灸で膝の痛みを緩和して、足の運動をすると、膝の痛みが和らいできますよ。