不安は生きるための信号

世の中がなかなか落ち着かず、何かと不安に感じる方が多いのではないでしょうか。

不安というのは、何か分からないものに対する心の反応です。

これからどうなるのだろという状況の感情が、不安となります。

昨年からいろいろな制限をかけなければならず、生活環境が急激に変わった方はたくさんおられるでしょう。

このような状況の中で、体の痛みがあるとさらに不安な気持ちが増してくると思います。

こんな不安は必要ないと思いたいけど、不安というのは必要な感情なのです。

不安は、これから何か危険なことがあるかもしれないということを教えてくれます。

すると、危険のために準備をすることができるようになります。

だから、不安は危険に対するアラームのようなものなのです。

不安をなくそうと思わずに、まずは不安は必要な感情なのだと考えるほうが気持ちが楽になるでしょう。

ただ、このアラームが鳴りっぱなしは心が落ち着かず、そのことばかりを考えてしまい、何もできなくなると生活に悪影響がでます。

そこで、不安とうまく付き合うことが大切になります。

では、不安への対処法をご紹介します。

まずは、何に対して不安を感じているのかを認識することです。

漠然と不安を感じていると過剰に恐れてしまい、日常生活に悪影響をおよぼしてしまいます。

そして、不安に対して認識すると、予防することを考え実行します。

ところが、予防法を考え実行しても、すべての不安をなくすことはできません。

残りの解決できない不安はそのまま放置します。

不安はをなくそうとしなければと考えると、不安は大きくなってしまいます。

また、不安を考えないようにしようと思うのも逆効果です。

考えないようにしようとすれば、余計に不安なことを考えてしまいます。

不安を放置するために、散歩しているなら散歩中の景色に気持ちを向けたり、食事をしているときは、食事に集中してみてください。

すると、不安な気持ちから少し距離がとれるのではないでしょうか。

今はアプリでも気分を記録するようなものもあるようです。

日記のように記録するとなるとハードルが高くなると思いますが、アプリなどで手軽に気分を視覚化すると、気分がよくなる行動を増やすことにつながるでしょう。

不安と上手に付き合って、穏やかな日々を過ごしてくださいね。