肩甲骨が開きっぱなしは肩こりに

肩や背中をほぐしてもらっても、すぐに肩こりを感じてお悩みの方多いですよね。

そんな頑固な肩こりは、肩甲骨の間の筋肉が上手に使えてないと考えられます。

肩こりの原因に、肩甲骨が外側に開きっぱなしで、動きがわるくなっているものがあります。

長時間スマホを使ったり、家事をしたり、デスクワークをしていると、前かがみの姿勢が続きがちです。

前かがみの姿勢は、肩甲骨が外側に開きっぱなしになります。

すると、肩周辺を動かさなくなるので、肩こりとなります。

肩甲骨を引き寄せる役割のある筋肉に菱形筋(りょうけいきん)というものがあります。

菱形筋がうまく機能しなくなると、僧帽筋という表にある大きな筋肉が代わりに働き、負担がかかりすぎると肩こりとなります。

また、菱形筋がしっかり働いてくれないと、肩甲骨が開きっぱなしになって肩こりになるだけでなく、猫背などの姿勢が悪くなります。

姿勢が悪くなると、体幹がしっかり機能せずに、ほかの筋肉にも負担をかけてしまいます。

その結果、疲れやすい体となるのです。

肩こりだけでなく、なんとなく疲れが取れにくいという方は、菱形筋が上手く機能していないかもしれません。

菱形筋の働きを取り戻すための、簡単な体操をご紹介します。

まず、椅子に少し浅めに腰かけ、タオルを肩幅ほどの長さで持ちます。

次に、タオルが頭の真上にくるよう、両腕をまっすぐ伸ばして上にあげます。

このとき、タオルが頭の前にあると、菱形筋の働きを弱めてしまうので、注意してください。

そして、顔はまっすぐ前を向いて、タオルを頭の後ろから肩のほうへゆっくり下ろします。

このとき、肩甲骨が内側に寄っているのをしっかり感じてください。

タオルの上げ下ろしを10回ほど行ってください。

一日に何回と考えず、時間をみつけてこまめに行うことで、開きっぱなしだった肩甲骨が元の位置に戻るようになります。

そして、凝って凝って仕方がなかった肩こりも解消されてきますよ。

また、頑固な肩こりでお悩みの方は、一度鍼灸をお試しください。

鍼灸はこりの原因となる筋肉に鍼やお灸をすることで、血流がよくなり、こりや痛みを和らげてくれます。

鍼灸を受けながら、こまめに体操をして、頑固な肩こりを解消してくださいね。