疲労を回復させるために

脳の細胞のサビをとり、疲労を回復させるためには、質のよい睡眠が大切です。

睡眠の目的は、体の疲れをとるより、根本的が疲労の原因となる、脳の疲れを回復させることです。

どんな時もすぐに寝つくことができるので、睡眠には問題がないと思う方がおられるかもしれません。

すぐに眠れるというのは、脳が極端に疲れている状態です。

つまり、脳が強制的にシャットダウンして、すぐ休まなければいけないくらい、自律神経が疲れているのです。

また、起きてから4時間ほどして眠気やだるさを感じる方も、睡眠の質がよくないといえます。

起床してから4時間ほど経過すると、脳は最も活性化する時間帯です。

その時に眠さやだるさを感じるというのは、脳が疲れていると考えられます。

そして、休日に自然と目覚めたときの時間が、平日と2時間以上も差があると、平日の睡眠が不足しているかもしれません。

自律神経は、24時間365日休みなしで働いてくれています。

ただ、睡眠時は活動が抑えられるので、活性酸素の量が減少します。

そのため、脳の細胞の修復が促進され、疲労回復につながります。

だから、疲労を回復させるためには、眠りの深い睡眠が大切です。

今のような時期は寝る場所の温度管理が重要です。

寝汗をたくさんかくような状況では、脳をしっかり休めることができず、疲労は蓄積されます。

そして、睡眠中のいびきも睡眠の質を低下させます。

いびきをかいていると、空気が肺に送られる量が減るので、脳へ酸素を届けるために、心拍や血圧を上げなければなりません。

心拍や血圧を上昇させるというのは、自律神経を酷使させることになるので、疲労が蓄積されます。

いびきをかくという方は、抱き枕をして横向きに寝ると、いびきが軽減するといわれています。

横向きで寝ても、いびきが減少しないときは、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので、医療機関で診てもらうほうがいいかもしれません。

疲労を回復させるために、質の良い睡眠をとることを心がけてくださいね。