このような疲れは、脳の自律神経の働きが悪くなっていると考えられます。
暑さや不規則な生活リズム、長時間同じ姿勢でのデスクワークなどは、自律神経の疲労につながります。
疲労を感じるのは体を酷使した時だけじゃありません。
脳を使うだけでも、疲れは感じるものです。
血液を循環させたり、呼吸をしたり、体温を調整したりと、24時間365日休みなく働いてくれてるのが自律神経です。
自律神経の中枢である、視床下部と前帯状回といわれてる部分が酷使されると、疲労が生じます。
不規則な状況や異常なほどの暑さなどで、自律神経が酷使されると、酸素がたくさん消費されて、多くの活性酸素が体内で作られます。
活性酸素が、自律神経をつくる細胞をサビつかせて、自律神経の働きを悪くします。
これがなかなかとれない疲れとなります。
自律神経をつくる細胞についたサビがこびりついて、元に戻らない状態が老化です。
疲労がどんどん蓄積されると、老化が促進されることにつながります。
脳が疲れてるのに、体が疲れたように感じるのは、錯覚させているからです。
脳が酷使され自律神経に負荷がかかりすぎると、自律神経の中枢は、脳の眼窩前頭野という場所に、「自律神経は疲れています」という信号を送ります。
すると、眼窩前頭野はこれ以上自律神経を疲れさせてはダメだということで、「体が疲れてるよ」と変換した信号を送ります。
つまり、自律神経を酷使しているから、危険なので休んでほしいという、脳からのメッセージです。
24時間365日休むことなく働き続けてる自律神経は、体内でもっとも老化しやすく、加齢とともに働きが低下しやすいものなのです。
老化した自律神経は、元の状態にもどすことはできません。
だから、日ごろから自律神経をいたわり、サビがこびりつく前に、疲労を回復させることが大切です。