五十肩という言葉は、ご存知だと思いますが、江戸時代に編纂された「俚言集覧(りげんしゅうらん)」に記載されたのが最初だといわれています。
凡、人五十歳ばかりのとき、手腕、骨節痛むことあり。程過ぐれば薬せずして癒ゆるものなり。俗にこれを五十腕とも五十肩ともいふ。また長命病といふ。
と書かれてあるそうです。
江戸時代の寿命を考えると、五十肩になるということは、長寿の証だともいえたのでしょう。
しかし、今では四十肩などともいわれ、中には三十代でも、四十肩・五十肩のような症状で、悩まれる方がおられます。
四十肩や五十肩になってからだと、症状が改善するには時間がかかります。
それなら、症状が発症する前に、予防をしておいたほうがいいと思いませんか?
簡単な予防体操をご紹介しますので、続けてみてください。
まず、背筋を伸ばして立ちます。
次に、「小さく前にならえ」のような感じで、腕を90度に曲げ、わき腹にピタリとくっつけます。
そして、ゆっくり息を吸って、吐きながら手を外側に開いていきます。
このとき、肩甲骨の下側が内側によるのを感じながら、手首は反らさないように気を付けてください。
この体操を10回ほど繰り返してください。
また、鍼灸も肩周りの血行をよくしてくれるので、四十肩・五十肩の予防にいいですよ。
ぜひ、鍼灸もお試しくださいね。