運動はほどほどに

お正月が終わると、あちこちで体重増加の話が聞こえてきます。そこで減量するために運動を頑張ろうと考える人がいるかもしれません。


それはとてもいいことではありますが、毎日長時間激しい運動を続けると、免疫力を低下させることにつながります。

もちろん体を動かすと、心拍数が増え、血液やリンパの循環がよくなるので、免疫力を高めてくれます。

運動をすると、サイトカインという免疫を調節してくれる物質が、筋肉や骨から作られます。

だから、運動は体にいいことです。

ところが、体にいいから、早く減量したいからと、毎日長時間激しい運動は逆効果になるのです。

長時間激しい運動を続けると、心や体に大きな負担となってしまいます。

運動不足の人、適度な運動をした人、激しい運動をつづけた人で比べると、呼吸器の感染症にかかりやすいのは、激しい運動をした人だといわれています。

激しい運動をすると、ストレスがかかりコルチゾールというものが増加します。

コルチゾールが増えると免疫細胞の働きが悪くなるのです。

また、激しい運動によって、ナチュラルキラー細胞というものを減少させるともいわれています。

ナチュラルキラー細胞というのは、体に侵入した異物を発見して退治してくれる細胞です。

ということで、免疫力を低下させないよう、ほどほどの運動で、年末年始で増加した体重をゆっくり減らす方がいいですよね。

軽く息が弾む程度のウォーキングを、無理のない程度の時間で行い、私も増えた体重をゆっくり減らしていこうと思っています(笑)