暑いこの時期は、胃の不調を感じる方が多くなります。
暑さによる室内と外の温度差などで、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
胃の働きは自律神経によって調節されているのです。
また、昨年から長引く生活環境の変化がストレスとなり、胃腸の調子がよくないという方が増加しているようです。
3ヶ月以上もの長い期間胃の調子が悪いのに、検査では異常が見つからないときは、「機能性ディスペプシア」という診断名がつけられることがあります。
原因不明の胃の不調のことです。
胃の働きが弱くなり、胃もたれがあったり、すぐにお腹がいっぱいになったり、胃の痛みがあったりします。

時には気分が落ち込んだり、やる気が低下したりすることもあるようです。
胃の調子をよくするためには、お薬だけでなく、生活習慣の改善が大切になります。
自律神経の働きをよくするために、しっかり睡眠をとり、適度な運動をするよう心がけてください。
そして、胃を刺激しないようカフェインやアルコールは控え、消化のよい食事が大切です。
また、この時期は冷たい飲み物が欲しくなりますよね。
でも、冷たいものをがぶ飲みすると胃の働きを弱めてしまうので、口に含んでから数秒してから飲むようにしてみてください。
あと、寝るときはクーラーが必要となりますが、お腹を冷やさないようにしてくださいね。
寝ている間に布団やタオルケットが行方不明になりがちの方は、薄手の腹巻なんかがおすすめですよ。
胃の検査をして原因が特にない不調は上記のように生活習慣を見直すことが大切ですが、検査を受けていない方は、医療機関に一度受診をすることをおすすめします。
胃の不調には「ピロリ菌」に感染してることもあります。
ピロリ菌の感染期間が長ければ長いほど、胃がんのリスクが高まるといわれています。
胃の不調には、胃がんだけでなく心筋梗塞や胆嚢炎、腎盂炎、すい炎といった病気が隠れてることがあります。
今はドラッグストアで手軽に市販薬で胃の不調を緩和することができます。
でも、胃の不調の中には重い病気も潜んでることがあるので、まずはきちんと何もないことを確認することが大切だと思います。
そして、特に何か原因があるわけないけど、胃の不調が続くというときは、鍼灸もお試しください。
鍼灸は肩こりや腰痛などの痛みへの施術だけでなく、胃の不調を緩和させるお手伝いができる施術でもあるのですよ。