健康的な体を手に入れるためには、よい血液を細胞の隅々に届けてあげる必要があります。
よい血液というのは、酸素や栄養を体の隅々に滞りなく送り届けることができるサラサラとしているものです。
悪い血液は、汚れていて血行が悪くなり、酸素や栄養を全身に届けることができません。
私たちは食べ物を摂取して栄養を体に取り入れています。
食べたものを胃などで消化され栄養素となり、腸で吸収されます。
その栄養素が血液の成分を構成しているのです。
いい血液を作るためには、食べ物が大切ですが、栄養素を吸収する腸の状態も関係します。
腸の状態がよければ、血液の質はよくなりますが、腸の状態が悪ければ血液の質は低下します。
腸の状態は、自律神経の働きと関係しています。
自律神経の交感神経が活発になりすぎると、副交感神経の働きが鈍くなり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が、うまく行われなくなります。
すると、腸の状態は悪くなってしまいます。
副交感神経がきちんと機能すると、腸の働きもよくなり、状態がよくなります。
自律神経を整えると腸の状態がよくなり、腸の状態がよくなると、自律神経も整うようになるのです。
腸の働きをよくするための簡単な体操をご紹介します。
まず、片方の手で肋骨の下あたりをつかみ、もう片方の手で腰骨の上あたりをつかみます。
そして、フラフープをするように大きく骨盤を回します。
10回ほど回したら、反対側にも10回ほど回します。
次に、左右の手を上下変えて、同じように骨盤を回してください。
骨盤を回しているときは、しっかりと肛門を閉めると、骨盤底筋というインナーマッスルが鍛えられます。
そして、お腹の奥や腸に圧がかかっているのを感じながら、骨盤を回してみてください。
便秘気味だと感じたり、腸の働きがよくないなと感じるときには、ぜひお試しください。
そして、鍼灸は自律神経の働きを整えるために役立つ施術です。
腸の状態がよくないなとか、便秘だなと感じたら、ぜひ、鍼灸もお試しください。