五十肩のような肩の痛みや、肩の動きの悪さで悩まれてる方は多いでしょう。
肩が悪いと思われているかもしれませんが、肩だけが原因とは限りません。
肩の痛みや動きの悪さには、胸郭の柔軟性が関係してることもあるのです。
胸郭というのは、肋骨や胸椎、胸骨からできている、胸全体を取り囲むようにして構成されている骨格です。
日常ではほとんど意識することはありませんが、体をねじったり、腕を上げたり下げたりするたびに、胸郭は動いています。
胸郭の柔軟性が悪くなると、肩の痛みや動かし辛さといったことが起こります。
肩が悪いと一所懸命肩を揉んだり動かしても解決することにはなりません。
年を重ねると、全身の筋力は落ちていきます。
すると、姿勢が悪くなり、胸郭の柔軟性も低下して、肩甲骨の動きが悪くなり、肩への負担が大きくなります。
これが、肩を痛めたり、動かしにくくしていることにつながるのです。
背中を丸めた状態で腕を上げるのと、背筋を伸ばした状態で腕を上げるのでは、上がり方が違うのが確認できますよね。
ただでさえ腕が上がりにくい状態で、肩周囲の筋肉や靭帯が年を重ねたことで、機能が低下していると、少し無理をすれば炎症を起こしやすくなります。
肩の問題を予防するために胸郭を開く体操をご紹介します。
まず、バスタオルを筒状に丸めてください。
そして、平らなところで背骨の中心にバスタオルがくるようにして、上に乗って寝ます。
重力に逆らわないようにして、両腕を左右に広げます。
この姿勢でゆっくり深呼吸をしてください。
寝る前に5分ほど毎日続けるだけで、胸郭の柔軟性がついてくるでしょう。
簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。