風邪の東洋医学的考え方

心休堂の牟田です。

東洋医学では、体を温め保護する働き具合が風邪をひくことに関係していると考えます。この防御作用は腎の機能により生まれ、肺の機能 により全身に届けられます。そして、体を温め、潤いを与え病気になる元から体を守ってくれるのです。

自然界にはさまざまな気候の変化があり、すべてが生長したり、発育して成熟するためには、欠かすことができません。しかし、異常すぎる変化や体の適応力が低下したときは、気候の変化は病気の一因となります。

病気の一因となったものは、口や鼻、皮膚から侵入し、防御機能を弱め肺の働きも悪くします。体の丈夫な方だと風邪はひきにくく、ひいたとしても軽く治りやすいです。虚弱な体質だと、風邪をひきやすく、重病になりやすいのです。

また、極端に室内の温度が高かったり、低かったり、疲れていたり、ストレスがたまり過ぎていても風邪をひきやすくなります。

風邪をひいてからあれこれ治療するのではなく、日ごろから風邪をひかないよう心がけることが大切です。